タッチパネルにおけるジョイスティックを模した操作に関する特許侵害差止などで任天堂がコロプラを提訴
任天堂がコロプラに対して訴訟提起した件が話題になっています※1。
任天堂、コロプラを提訴 特許侵害を主張、「白猫プロジェクト」差し止め求める(ITmedia ビジネスオンライン) – Yahoo!ニュース https://t.co/FsUUZzOtCc @YahooNewsTopics
◇タッチパネル上でジョイスティックを操作する際の技術の特許など5件の特許権侵害とのことです◇
— 齋藤理央 (@b_saitorio) 2018年1月10日
タッチパネル上でジョイスティック?と不思議に思いましたが、後ろに書いているように、タッチパネル上で行うジョイスティックを模した操作方法に関するプログラムの特許ではないかと言われています。
PLATPATでぱっと検索しただけですが、 #任天堂 #ジョイスティック だけでも、 20件近い発明がヒットしますね。 発明の名称にジョイスティックが入っているものだけで、 少なくとも4件は見つかりました。 #特許権侵害
— 齋藤理央 (@b_saitorio) 2018年1月10日
先程も書いたように、ジョイスティックはポイントではなく、ポイントはタッチパネルをポインティングデバイスとしてどのようにゲーム操作に反映させるかで、その際にジョイスティック状の操作感を与えるプログラムの特許を任天堂は複数取得しているようです。
#コロプラ vs #任天堂 の #特許侵害訴訟 は、#ジョイスティック 操作ではなく、 #ジョイスティックを模した操作 に関する特許の可能性が濃厚のようですね。
— 齋藤理央 (@b_saitorio) 2018年1月11日
先程書いた、ジョイスティック状の操作感でタッチパネルをポインティングデバイスとしてゲーム操作を反映させるプログラムの特許が、ジョイスティックを模した操作に関する特許と表現されています。
そうすると、大抵のスマフォゲームが使っている手法ということになり、かつ、使わざるを得ない手法と考えられ、ゲーム業界とくにスマフォゲームに与える影響が大変大きな訴訟になりそうです。
— 齋藤理央 (@b_saitorio) 2018年1月11日
スマフォのアクション操作が伴うゲームは、大抵利用している技術ではないかと思われます。これまでは黙認されてきたような情報もありますが、他のメーカーもこれだけ大きな訴訟になってしまうと内心穏やかではないメーカーもあるのではないでしょうか。
#任天堂 #コロプラ の件は、 #インターネット で言及されている問題となっている可能性のある特許は、 いわゆる #プログラム特許 です。 #プログラム著作物 ではないので、具体的な記述ではなく、 #アイディア が保護されています。
— 齋藤理央 (@b_saitorio) 2018年1月11日
しかも、プログラム特許ですから著作権で保護される範囲よりも広く、アイディア、プログラム実現のアルゴリズムが一致していれば特許侵害となる恐れがあります。
プログラム特許なので、ある程度幅が広く、具体的な記述が異なっていても、より抽象的な技術的思想、どのようにコンピューターを作動させるべきかを含んだいわばアイディア自体が共通していれば特許権侵害となる可能性があります。
— 齋藤理央 (@b_saitorio) 2018年1月11日
すなわち、発明をいくつかの構成要件に分けて、構成要件ごとに充足性を審理していくことになろうかと思います。このとき、おそらくいくつかの構成要件の該当性について、双方に認識の違いがあり話し合いが続いていたのではないかと考えられます。
— 齋藤理央 (@b_saitorio) 2018年1月11日
ひとつの特許を4-6個程度の構成要件に分けて、そのひとつひとつのうち、争いのある部分を争点に審理が進行するのではないかと思われます。任天堂の特許の内容はすでに出願登録されている内容で決まっていますので、その文言解釈も重要ですが、コロプラ側が採用しているシステムの実際も争点、ひいては審理の結論を大きく影響を与えるかと思います。
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※1 この記事は平成30年1月10日時点で書かれたものを旧サイトから移転して再掲載するものです。
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